家出人数は年々増加傾向にあり、比較的身近な問題になってきました。一説によると毎年10万人もの人が家出をしたり、行方不明になったりしています。
思春期の小学生・中学生の人は両親がうるさい、暴力を振るってくる、怖い、といった理由から家出を考えている者もいるでしょう。逆に、子どもを持つ親の人は、子どもが何を言っているのか何を考えているのか分からない、といった悩みをお持ちの方もいるでしょう。
今回は、そういった様々な家出に関する悩みや対処方法などを紹介していきます。
家出をしたいと考えている中学生が出来る家出方法とは?
家庭や学校・職場で問題があって、今いる家から出る事で現状を変えたい。と、お考えの人は多いと思います。
一般的に家出は年齢が高ければ高いほど成功しやすいです。というのも、家出をするとなるとお金が必要であり、足りない場合は働いて費用を稼ぐわけですが、働ける年齢に達していなければ、自力で稼ぐことが出来ません。
しかし、家出を考えている中学生はどうすればいいのか?どうすれば家出が出来るかを解説していきます。
なるべく家にいないようにする”プチ家出”から始める
頼れる家にお世話になる
親戚や友達の家でお世話になるという方法です。
もし、おじさんやおばさん、おじいちゃんおばあちゃんが頼れる関係であれば、相談しましょう。特に親と意見が合わず、毎日が辛いと説明しましょう。一度の説得では通じない場合もあります。その際は諦めてはいけません。何度も説明する事により、意見が通る場合もあります。
友達の家となるともっと大変です。親戚の家のケースと違い、友達の親にまで迷惑が掛かるからです。最悪、自分の親と友達の親とが話し合いになるかもしれません。どうしても回避したい場合は友人に匿ってもらうしかありません。
匿って貰うと迷惑がかかるから出来ない、頼れる親戚がいない場合は他の方法を選ぶことになります。
身分・年齢を偽って働く
中学生なのに高校生と嘘をつき、バイトで生計を立てている人も実際にはいます。中学生の家出人でも出来ない事はないということです。当然ですが、見かけが若いと面接のときに指摘され、中学生であると判明してしまう場合があります。
身分証や住所が無くても働ける場所は沢山あります。しかし、見た目が若すぎると断られる可能性が高くなります。
女の子の場合は化粧を、男の子の場合はおしゃれひげを蓄える等、見た目を老けさせる必要があります。
児童相談所を頼ってみる
自分の周りに頼れる人もいなく、働く事も出来なかった。けれど、今の現状から抜け出したい。そのような場合の最終手段が児童相談所に駆け込む事です。
家庭の事情を熱心に説明する事で、一時的に保護所に預けられ、その後児童養護施設に送られます。ここは中学卒業もしくは高校卒業まで過ごす事が出来ます。
一つ注意して欲しいのは、児童相談所・児童養護施設にも当たり外れがあるということです。行きついた養護施設でも教員による虐待が行われている可能性があり、一度養護施設に預けられると、逃げ出しても引き戻されます。
また、パソコンやスマホなどの通信機器は指定時間以外使用を禁じられています。
ですので、児童相談所に頼るのは最終手段と考えて下さい。
ホームレス生活を始める
寝る場所は外、食べ物はゴミ袋などから生活する方法です。かなり非現実的な方法ですが、一つのやり方でもあります。実行するとなるとまず県外まで逃げます。県内で生活すると、直ぐに見つかってしまい、簡単に家に連れ戻されます。
県外まで逃げた後は、食べ物の確保です。中学生では仕事に就く事は出来ませんので、捨てられているものを物色するしかありません。
コンビニエンスストアやスーパー等飲食店の廃棄物は、比較的きれいな形で捨てられている事が多いです。店員さんに見つからないように持っていきましょう。
この方法の実行時、一番の天敵は警察です。不審に思ったら、声を掛けられます。そうなると名前と年齢、県外にいる理由まで聞かれます。そこで家出をしている事が判明したら、未成年者の家出の場合は親元に帰されるか児童相談所行きとなります。
ですので、中学生が出歩くと不審な時間帯である9時~15時はなるべく町を出歩かないようにし、深夜徘徊も補導されてしまいますので避けるようにします。
行動がかなり制約されますが、一週間程度ならば可能でしょう。
最初に大量の食糧と水を持っていくとよりやり遂げやすくなります。
山や海でサバイバル生活を始める
こちらもホームレスと同じく、かなり非現実的ですが実際に成し遂げた人はいます。中学2年の時に家出をし、山でのサバイバル生活を始めて、そのまま43年間生きたという事例もあります。
そんなに長期間いる必要はありませんので、働ける年齢である15歳になれば、後は住み込みの仕事を見つけて働けばいいのではないのでしょうか。
しかし、ホームレスと違い、けがや病気になった場合、近くに誰もいない分危険度はこちらの方が高いといえます。あまりオススメしません。
今の生活に耐える
今まで説明してきた選択肢がどれも選べないとなれば、今の生活に耐えるしかありません。中学卒業まではひたすら耐えて、高校には行かず働くことで親元から逃げます。
おそらく周囲の大半の人がこのような意見を言ってくるかと思います。
幼少期、青年期の心身の暴力は人格形成の妨げになりますので、耐えるという選択肢を選ぶくらいならば、児童相談所に駆け込む方が良いと思います。
まとめ
ここで紹介した方法は家出の一部です。今はネットがあるので見知らぬ人でもネットを通じて知り合ったりします。
しかし、そのような人達から甘い申し出があっても乗らないでください。あくまで、自立する手助けとして家出という選択肢があると考えています。他にも親がうるさい、暴力を振るってくる場合、もしかしたら貴方にも落ち度があるかもしれません。
親と話し合うことも一つの方法ではないでしょうか。
どうしても解決策が分からない、助けてほしいという方はすぐに連絡をください。必ず解決策はありますから自分だけで悩み続けるのはやめましょう。