大事な家族や肉親が失踪したり行方不明になってしまった。自分の力じゃ到底探せない。もしくは、早期発見できそうにもない。

そこで、人探しの専門機関である探偵や興信所に調査を依頼したいが、探偵という職業は聞きなれず、どのような業界かはっきり分からない為、不安や疑問を感じる方もいるかと思います。

そこで今回は、探偵に人探しを依頼する際の様々な疑問や不安点を解説していこうかと思います。

1.探偵が人探し可能な場合ってどういうケース?

失踪人や家出人などを含めた行方不明者は毎年8万人以上も存在します。ですので、一般的な家出や連絡が取れる場合の行方不明などは警察も全て捜索に取り掛かる事が出来ないのが現状です。

それとは逆に、生命の危機がある失踪や事件や事故に巻き込まれている場合の行方不明の場合、警察は積極的に捜索します。

警察庁が発表しているデータによると、事件や事故家出などすべてを含む行方不明者は、行方不明になってから1ヶ月以上経過してから発見される確率は15%強程の為、1週間以内に発見する事が何よりも重要です。

ですので、ただの家出だ。とたかをくくっていて警察に捜索願を届け出たから安心と何もせずにただ待つだけでは、いつまでたっても見つかる可能性はかなり低いと言えます。

警察が直ぐに動いてくれそうにない場合は、探偵や興信所に依頼するのがよろしいかと思います。

しかし、探偵も調査が可能な依頼とそうでない依頼があります。一体どのような場合が調査依頼可能なケースなのでしょうか。

2.調査依頼が可能なケース

(1)事件性が高いと思われる場合

事件性が高いと考えているにも関わらず、警察はそう判断しない場合もあります。そのようなケースの場合は探偵に依頼して下さい。調査を引く受けてくれるはずです。

探偵に依頼する場合は、どのような点が事件性が高いのかを明確に伝える事で調査の難易度が変わりますので、しっかり整理してから行きましょう。

(2)家族が家出をして見つけたい場合

このようなケースも探偵が調査を引き受けてくれるでしょう。家出をした際の最後の服装や持ち出した物などを焦らず、しっかりと確認しましょう。

場合によっては、家出人の部屋から遺書や書置きが見つかるケースもあります。些細な情報が発見の糸口になる場合もありますので、慌てない事が重要です。

(3)金銭トラブルで行方をくらました相手を見つけたい場合

この場合も調査可能です。複数枚の写真やよく行くスポットなどがあればしっかりと伝えましょう。趣味や嗜好品などから居場所を判明させる事が出来る場合もあります。

これらのケース以外でも、突然行方をくらました友人を探したい場合や街中ではぐれて見つからない子どもを探したい場合などその他、様々なケースで調査依頼が可能です。

どのような場合が調査依頼可能なのか全てを挙げる事は難しいため、依頼しようか悩んでいる場合は一度、探偵や興信所に相談すると良いでしょう。

相談無料の探偵や興信所が殆どの為、安心してご相談下さい。

3.調査依頼が出来ないケース

・個人情報を勝手に取得して、流出目的で依頼する場合
・自身の暴力で家出をした場合
・ストーカーやまとわり目的で依頼する場合

他にもありますが、このような犯罪を助長するような依頼の場合は調査依頼しても断られます。

その他、調査対象者がうつ病や認知症などの精神病を患っている場合や、行方不明になってからかなりの期間が過ぎている場合は調査を依頼しても断られてしまう場合もあります。

無理に調査を依頼しても発見できず、費用だけが掛かり、納得のいく調査結果にならない場合もある為、注意が必要です。

いずれにせよ、探偵社や興信所に調査を依頼する場合は、必ず相談するようにしましょう。

4.探偵に人探しを依頼した場合の費用って?

次に、探偵や興信所に人探しの調査を依頼した際に最も気になる点の一つは料金がどのくらいかかるのかという点でしょう。

探偵や興信所によって料金の設定は様々ですが、一般的に平均すると一回の調査で必要な金額はおよそ40万円~70万円程です。

料金のプランも様々ですので、ここでは大まかにどのようなプランがあるのかを解説していきます。

(1)時間制料金プラン

これは最も基本的な料金プランだと思われます。多くの探偵社や興信所で採用されています。1時間にどのくらいの料金が掛かるのかをしっかりと理解しておきましょう。

データや情報がかなり揃っていて、居場所も殆ど絞り込めている場合は最も費用が抑えられる可能性があります。

(2)パック型料金プラン

これはあらかじめ時間数と料金が決められており、その時間内であれば最初に決められた料金で調査可能なプランです。

直ぐに発見できた場合には、時間制料金プランより高くなる場合がありますが、1ヶ月以上の調査依頼の場合は時間制料金プランに比べてお得になるケースが多いです。

(3)成功報酬型料金プラン

調査に取り掛かる前に着手金を支払い、調査が成功すれば成功報酬を支払うといった料金プランです。
探偵社や興信所によっては採用していない場合もあります。

成功の定義をあらかじめしっかりと確認しておきましょう。後々トラブルになるケースがあります。

5.探偵に人探しを依頼して、調査料金が高額になる場合って?

調査の難易度によって調査料金は変動します。調査の難易度が高い場合は、調査が長期間に及んだり、必要な調査員数が多くなったりする為に高額になるケースがあります。

(1)調査対象者の情報がかなり少ない場合

調査対象者との関わりが薄かったり、何年も会っていない為に情報がほとんど提供できない場合は調査の難易度が非常に高くなります。

情報が乏しいまま調査をしても、効果的な調査を行う事が出来ず、調査期間が延びてしまい、結果調査料金が高額になってしまいます。

場合によっては、調査を引き受けてくれない事もあります。

(2)調査の期間が長期間に及ぶ場合

調査期間が長引く程、料金は高額になってしまいます。所持している情報の割りに、設定する調査期間が短ければ発見出来ない事も多々あります。

極端ですが、調査期間が1ヶ月以上かかるような調査の場合に1週間で見つけてほしいと依頼しても、その瞬間は安くなりますが、結局は発見する事が出来ず、調査期間を延長する事になります。

また、調査期間が1ヶ月あるのと1週間しかないのとでは、調査の仕方も変わってきます。依頼する探偵社としっかり相談して、調査期間を設定するのが料金を安く抑える事が出来ます。

(3)必要調査員数が多い場合

情報が乏しかったり、情報はあるが行方不明になってから日数がかなり経過していたり、調査対象者の行動範囲が非常に広い場合などは、人海戦術を取らざるを得ないケースもあります。

そのような場合は、高額になってしまいます。

人海戦術を行っても発見できそうにない場合は、調査を一旦打ち切って、新情報が出て来るまで待つのも費用を抑えるコツといえるでしょう。

6.探偵が実施する人探しの方法って?

では、一体どのような方法で探偵は人探しを行うのでしょうか?

(1)警察犬を用いた人探し

警察の場合は事件性が高いなどの場合以外では警察権での調査を行う事が出来ませんが、警察犬学校を卒業している訓練された警察犬を用いる探偵社も増えてきています。

(2)調査対象者と関わりのある人物の尾行や張り込み

独自のネットワークから調査対象者に結びつきそうな人物をピックアップし、張り込み尾行を行います。

(3)周囲へ聞き込みを行う

調査対象者が最後にいた場所やよくいく場所、関わりの深い人物などに聞き込みを行います。

また、ビラや広告を作成し呼びかける方法も取ります。

7.どのような探偵社に依頼するすべきなのか?

探偵に調査を依頼したくても、沢山あってどの探偵社に依頼するべきか分からないと思います。では、どのような探偵社に依頼すると良いのでしょうか。

(1)全国に拠点がある有名な探偵社か?

全国に拠点があるような名のある探偵社の場合は、人探しにも力を注いでいる事が多いです。在籍調査員の数も多い為、時には人海戦術も取る事が出来ます。

また、全国規模の探偵社の場合は独自のネットワークが発達している事も多い為、聞き込み調査での進展も早い場合があります。

(2)実績は多いのか?

実際の人探しによる解決数も探偵社を選ぶ際の参考になります。人探しに力を入れている探偵社の場合は、HPにどれだけの人探し調査を解決してきたか。というのを入れていますので、比較する際の目安にしてください。

(3)人探し専門の機材を導入しているか?

科学の技術が発達している中、人探しの機材も新しい物を取り入れている探偵社を選ぶようにしましょう。このような機材を導入している探偵社は最小の行動で成果を挙げやすい為、調査を依頼する前の相談でしっかりと確認しておきましょう。

例を挙げるとするならば、ドローンという上空から撮影できるラジコンのようなものや、無人のカメラなどです。

まとめ

探偵に調査を依頼する場合は、必ず無料相談を行いましょう。

その際に、質問には全部答えてくれる。また、調査のメリットデメリット両面を必ず伝えてくれる。そのような探偵社を選択しましょう。

質問したのに濁したり、絶対発見できるなどといった誇大文句を謳う探偵社の場合は、残念ながら悪徳な探偵社の場合があります。

本当に事件性が高い行方不明の場合は、警察に必ず届け出てみましょう。