身内の大切な人や肉親が突然行方不明になったり、失踪したり、連絡が取れなくなった場合は警察に届出をしに行くでしょう。しかし、警察は通常の家出や当人と連絡がつく場合の失踪など、事件性や緊急性が無く、早急に捜索を開始しないと生命の危機に晒されない限り積極的な捜査は行ってくれません。
そうなると、自力で探すか人探しの民間機関に調査を依頼するという行動を取ることでしょう。自力で探すにしても、どのように探せばいいのか分からないから探偵や興信所に探してもらおうと考えていても、どのような業界か分からないし、疑問点や不安が沢山あって依頼しにくいと思います。
そこで今回は探偵や興信所に人探しを依頼する際の様々な疑問点を解説します。
1.警察が動いてくれない時は探偵へ
行方不明者は年間でなんと8万人以上もいます。これは、警察に捜索願を届けている人の数ですので実際の行方不明者は10万人前後とも言われています。
冒頭で説明したように、警察は通常の家出や連絡がつく失踪の場合は捜索を行いません。捜索をしたくても、行方不明者の数が多いのです。ですので、行方不明者の中でも優先順位をつけ、特に危険な行方不明者を捜索するのです。
そのような警察の事情とは裏腹に行方不明になってから1ヶ月から1年の間に発見される確率はおよそ8%。1年以上経過してから発見される確率は9%しかありません。
ですので、行方不明者の生死の境目は1週間と言われています。大切な人が行方不明になって警察が動いてくれない時は、探偵や興信所に依頼するのが最も効率のよい探し方でしょう。しかし、探偵も受けれない依頼というのはあります。
探偵が人探し可能なケース
探偵や興信所に人探しを依頼するというとほとんどの人が、家出や失踪をした家族、配偶者、親族を探してほしいといったものでしょう。これらの依頼は勿論調査可能です。他には、連絡が取れなくなった友人や元恋人を探したい。金銭を貸したものの、逃げられて行方が分からなくなった相手を探したい。生き別れになった家族を探したい。迷子を探したい。警察は動いてくれないが、事件性が高い場合。など、殆どの場合調査可能です。
探偵によってはペットの捜索も行っているところもあります。
その他、沢山の人探しが依頼可能ですので、自分の依頼は調査可能かな?と不安な場合は相談してみたしょう。
探偵が人探し不可能なケース
大抵の依頼ならば探偵は調査を行ってくれますが、調査を行えない依頼も勿論あります。探偵も法律に基づいて運営しています。ですので、依頼者が法律に反している場合は当然ですが断られてます。例えば、依頼者の暴力が原因で家出した場合やストーカー目的や犯罪行為を目的としてる場合です。
2.人探しを探偵に依頼した場合の料金は?
探偵に人探しを依頼した場合に気になる点はやはり料金でしょう。人探しの平均料金はおよそ60万円前後です。
しかし、同じ探偵社でも調査の難易度や料金形態等で値段が変動するので、一概にこのケースはこの値段と言い切ることは出来ません。ですが、料金形態は多くの探偵社で似ている為、知っておくだけでも違うでしょう。
時給型
1時間当たりの料金が決められている料金プランです。メリットとしては、調査が短時間で終わればお得になるということです。
パック型
時間数と支払う金額が予め決められている料金プランです。例えば、20時間40万円といった具合です。どのくらい調査がかかるのか分からない場合はこの料金プランが良いでしょう。1時間当たりの料金が時給型と比べて安くなっている事も特徴です。
また、これらの料金は調査員の人数が増えればその分だけ必要になることに注意しましょう。
その他探偵社によっては、成功報酬という形をとっている場合もあります。これは、人探しが成功した場合に報酬を支払うというものです。
しかし、成功の定義が探偵社と依頼者の間で違っていると後々トラブルになるためしっかり確認しておきましょう。
もし、成功しなくても、着手金は支払わなければいけません。
3.人探し料金が高額になる場合
具体的な料金ははっきり分かりませんが、どの探偵社でも料金が高額になるケースというのは決まっています。調査の情報が少なかったり曖昧な場合です。当人と離れて暮らしていて、情報が乏しい場合は調査の難易度が上がり、調査が長期に及びます。その結果料金が高額になります。
次に、調査に必要な人数が多い場合です。これも当人の情報が少ない場合に人海戦術をとらざるを得ない場合は高額になります。
他にも、探偵社によっては、早朝深夜の特別料金を設定していたりする場合があります。
料金を安く抑えるためには案件の情報を惜しみ無く提供する事がとても大切です。分からなければ探偵に尋ねても良いでしょう。情報が多ければ多いほど調査の難易度が下がり、早期発見の確率を高める事が出来ます。
調査が難航している場合、どれだけ調査ををしても見つからない場合という事があります。そのような場合は無理に調査を続行するよりも一旦調査を打ち切る事も一つの手段です。後々情報が入れば再調査を行う方が結果的に安く抑える事が出来ます。
4.どの探偵社を選べばいいのか
最後に気になる事が探偵社は沢山あり、どの探偵社を選べばいいか分からないということでしょう。
現在の探偵社は殆ど相談無料です。まずは無料の相談を利用して、実際にあなたの疑問を尋ねてみましょう。そこで、曖昧な回答をしたり、はぐらかしたりする場合は悪徳な探偵社である可能性がありますので、依頼することは控えるべきでしょう。
名のある探偵社を選ぶのも重要です。多くの探偵社は浮気調査に力を入れています。必然的に人探しには力を入れていなかったり、そもそも人探し調査を行っていない場合もあります。大手の探偵社だと浮気調査以外にも力を入れています。さらに、大手の探偵社だと全国各地に拠点があるため調査範囲が広かったり出張費がかからなかったりというメリットがあります。
まとめ
人が行方不明になったり失踪した場合は探偵に依頼しようと考えている場合でも必ず警察に届出は出しましょう。
事件性が高い場合は積極的に捜索してくれますし、そうでなくても全国に警察がいて何かしらの形で接触すれば届出した人に連絡が行くことになります。
あなたの大切な人が見つかるように役に立つことを祈っています。