家出人や失踪人が発見に至るには、それぞれの事案ごとに大きく異なります。失踪人の年齢、性別、失踪理由、環境などにより失踪していた場所や行動には違いがありますし、発見に至った決め手や調査ポイントなども様々です。

もし今、大切な人が家出や失踪で行方が分からず困っているのであれば、発見に至った経緯や成功したポイントを参考にしていただくことで発見に繋がるかもしれません。

そこで今回は、9つの家出・失踪人の発見事例を紹介していきたいと思います。

家出人・失踪人を発見出来た9つの成功事例

事例①|ヤフーオークションの出品者から落札者の情報を聞き出せた

ストーカー

依頼者は旦那様。失踪人(20代女性)は奥様で、不倫相手(30代男性)と共に失踪。

失踪人が残していった携帯電話のメールの履歴からヤフーIDを確認し、これまで数回に渡ってヤフーオークションで落札をしていた履歴内容が判明した。

その日以降に落札したヤフーオークションの出品者にアプローチし、何度か断られたが諦めることなくアプローチしていくと、事情を理解したとある出品者より聞き出せた。

成功したポイント

  • 出品者が田舎の方の為に、情に訴え無理を聞いて貰える事が出来た
  • 出品者が地方の店舗であった為にわざわざ遠方から来た事でこちらの真剣さが伝わった
  • 出品者が法人であった為、直接店舗にノーアポで伺い聞くことが出来た。電話だったら不可であったと思われる。

事例②|インターネットカフェで常連の対象者の発見~通報に店舗側が完全協力してくれた

家出をして3ケ月経つ対象者(30代女性)はインターネットカフェを寝床にしていました。

同じエリアのインターネットカフェを、寝床、シャワーのみ、などの使い方で数店舗利用しある程度の周期で数日間利用するというパターンを繰り返していました。

寝床として利用していた店舗ヘビラを持っての聞き込みにより、同店の常連で有る事が判明し、対象者が利用している際に店員から連絡を受け発見に繋がりました。

成功したポイント

  • 対象者が週4日ペース·12時間パックを連続で利用していた為、ほとんどの従業員が対象者を認知していた
  • ビラの写真と対象者とを直ぐに結びつける事が出来た
  • 対象者の次来店まで、数回に渡って調査員が訪問し協力のお願いをし続ける事によって店員の認識が弱まる事が無かった

事例③|中学時代の同級生の協力とSNSから交際相手の情報を得た

ポップアップ

失踪人(10代女性)は依頼者(母親)のバイクで家出、依頼者からの情報ではツイッターで知り合った交際相手(10代男性)と一緒に居ると思われた。

一人の中学の同級生からー斉に他の同級生に聞いて貰う協力によって、交際相手のアカウント名を同級生に話して居た事が判明。また、失踪人の同級生からは出身小学校付近で失踪人バイクに乗った交際相手の目撃情報もあり一緒に居るのは間違いないと断定。

ツイッター上で交際相手を特定する事に成功し、出身中学校を特定。ツイッターにある中学校の後輩にアプローチする事で実家を聞き出す事に成功。結果、特定した実家から直線距離で50m程のマンション前に停車していたバイクを発見。

そのマンションを張り込んでいたところ、男性とともに生活している様子の失踪人を発見するに至った。

成功したポイント

  • 失踪人の中学時代の同級生仲間の協力を最大限に得る事が出来た
  • 交際相手のツイッターアカウントから出身中学校を特定する事が出来た

事例④|元交際相手から対象を誘い出して発見に至った

失踪人は大学生(20代女性)。依頼者は父親。同じ大学のサークルに所属する元彼ヘアプローチ。社会人では無い為に元彼の母親から元彼ヘ伝えて貰える様に説得。後日、元彼との直接のやり取りに発展。

元彼よりフリーメールで失踪人を誘い出して貰う様に協力を取り付け呼び出してもらう事に成功した。

成功したポイント

  • 元彼の母親の理解を得る事が出来た
  • 失踪人がメールアドレスをもっていた為コミュニケーションを取れる環境にあった
  • インターネットカフェに滞在しておりネット環境が整っておりメールが見れる環境にあった

事例⑤|対象者の立ち奇り先、趣味が依頼者情報通りであった

失踪人(50代女性)2度目の家出。依頼者は父親。1度目は警察に保護された。保護した警察の担当者ヘ取材を行う事で、1度目に保護された場所を特定。保護された場所の近隣ヘ聞き込みを行う事で、第一通報者ヘ取材を行う事に成功し保護した状況が明確になった。

その結果、近所の『図書館』にて各国のカイドブックを読む失踪人を発見する事が出来た。

成功のポイント

  • 依頼者から失踪人の趣味(地図、カイドブックが好き)とよく行く立ち寄り先(図書館)の正確な情報があった
  • 情報の全くないエリアに違和感を感じ早期にエリアを広げる判断が出来た

事例⑥|依頼者自身を協力者とする事で対象者を誘い出す事に成功

失踪人(10代女性)は有名大学に通うが、数ケ月前から学校に行かなくなり風俗でのアルバイト記録、整形の事実などが判明。ラインだが依頼者(両親)とはコミュニケーションが取れる環境にはいた。お金に困っている状況から親からの援助を当てにしていた。

依頼者から郵便局へ局留め郵便ときて現金を送る様に指示を出し対象が受け取りに来たとろをキャッチに成功。受け取る時間帯、受け取りに来るまでの日数に統一感が無く、対象者からは24時間郵便局を指定されるなど、成功するまでに数回送り続ける事になってしまった。

成功のポイント

  • 失踪人に特徴のある紙袋を渡してもらい分かりやすかった

事例⑦|警察の協力により失踪人の居場所が判明出来たケース

警察

依頼者は両親。娘(29)の所在調査。離婚をして子供(8歳男)2人で暮らしていた所に、交際相手も一緒に住むようになるが子供を実家に置いて交際相手と失踪する。当初は住民票及び郵便物は移動されていなかったが、1ヶ月後に住民票データから移動先の住所が判明。

交際相手も一緒に居る可能性が高いと想い、交際相手宅を張り込みをするが失踪人の姿はない為、思い切って依頼者様と共に交際相手ヘの取材を行う。判明したこととしては、失踪人はアルバイト先に給料を取りに行くと言いそのまま再び失踪した。交際相手から暴力を受けていてアルバイトをしていた。近くの旅館に面接にも行っていた。

地元警察へ事情説明(DVの事実とほとんど何も持たない状況で失踪している事、旅館に面接に行っていることから旅館の従業員の寮に住み込みで働いている可能性がある事を説明し協力のお願いをする)。

警察に対しては事情を説明し旅館などに対象者が働いているか聞いて欲しいとお願いをしましたが、事件性が無く対象者も成人である為に協力は出来ないが出来る範囲で対応するとの返答。

数時間後、話しをした警察官から電話があり対象者の勤務先が判明したとの連絡が入る。

成功のポイント

  • 今回の調査では、2回地元警察に行き事情説明し協力のお願いをした。取材を行う上で母親を上手く使い真剣さが相手に伝わり易い状況を作り出せた事で警察が動いてくれた理由だと思う。

事例⑧|若年齢の行動範囲の選定が上手く行ったケース

職業

失踪人は15歳の女子高生。依頼者はその両親。学期末の試験の前日に家出。帰る日を決めていた短期間の完全計画的失踪。調査依頼してきた時には「間もなく帰る」といった連絡が入っていた。

滞在場所の可能性をインターネットカフェと判断し聞き込みを開始。16歳で家出経験が無い事により、行動範囲は広くないという予測を立て、学校がある沿線を東と西ヘニ手に分かれてー駅一駅確実につぶして行った。

その結果、学校の最寄り駅より西ヘ3つ目のインターネットカフェを当日の夕方まで利用していた事が判明。翌日、そのインターネットカフェの近くで失踪人を発見。早めの判断が功を奏した調査だった。

成功のポイント

  • 行動範囲を仮定し集中して調査を進めたこと
  • 対象者のいる居所を日頃使っている沿線沿いに絞った事がよかった
  • インターネットカフェの店員をー本釣りする事が出来、最大限の協力を得る事が出来た

事例⑨|古い友人関係からの発見

対象者は35歳男性。交友関係が広く友人が多い。付き合って間もない彼女もいた。殆どが対象の家出を心配し人望が厚くとても良い友人を持っていたが、その全ての友人とも運絡を絶っていた。調査に必要な情報収集と協カ関係のお願いの為、友人·彼女には連絡を取っていた。

失踪から17日目に偶然にも中学時代の友人が対象を学校付近で発見した。

成功のポイント

  • 周囲から良好と思われていた現状の交際関係から脱却したいと仮定し、古い友人関係に捜索範囲を拡大したこと
  • 人が持つ悩みの多様性を想像出来し、先入観や個人の価値観で判断せず調査を実施したこと

まとめ

これを見ていただければ分かるのですが、本当に事例ごとに発見に至る経緯や、失踪人の行動は様々だと驚かれるかと思います。

今回の事例については全て発見され、命に別状が無かった為にまだ良いですが、死亡して遺体で発見されるケースもありますので、いかに依頼を受けた後に迅速に的確な調査をしていくかが大切です。