家出をしたり行方不明になったり失踪したりして連絡が着かなくなってしまった場合、一刻も早く見つけ出したいでしょう。
警察に捜索願を出しても、余程事件性や危険であると判断されない限り、積極的に捜索してくれません。
そこで、人探しのプロである探偵や興信所に依頼しようとしても、業界全体の事を詳しく知っている人が少ない為に依頼する際に不安だったりすることでしょう。
また、どのくらいの料金がかかったり、どのくらいの日数で発見してくれるのか疑問点もあると思います。
そこで今回は探偵や興信所に依頼する際の料金の話を中心に様々な疑問点や不安点を解説していきます。
1.人探しのプロである探偵!様々な人探しが可能
まず、なぜ探偵に人探しを依頼する必要があるのかという疑問です。実際に大切な人が行方不明になってしまった方はご存知だと思いますが、冒頭でも説明した通り通常の家出や事件性が無いと思われる行方不明。
居場所は分からないが連絡が着く場合などの失踪や家出は警察による積極的な捜査は期待できません。何故なら毎年行方不明者は10万人近くも出ています。その全てを捜査を行う事は不可能なのです。
しかし、データによると行方不明や家出をしてから発見される期間はおよそ8割が1週間以内に発見されています。つまり、行方不明になってから1週間が勝負という訳です。
ですので、警察に捜索願を出してもすぐ動いてもらえなさそうならば、直ぐさま探偵や興信所に依頼すると良いでしょう。
さて、どのような人探しが探偵に依頼可能なのでしょうか。実は殆どの依頼は調査可能です。あまりにも情報が少なかったり、行方不明になってから期間が経っていると例外として依頼を受けてもらえない場合もあります。
また、DVが原因の家出やストーカー目的、もしくは犯罪行為に使用すると考えられる場合は当然ですが依頼を受けてもらえません。
2.料金の相場と料金形態
料金設定や料金形態は探偵社によってバラバラであるため、一概に調査の相場はこのくらいとはっきり断定する事は出来ません。また、同じ探偵社で似たような調査でも難易度によって料金は上下します。
料金形態も沢山の種類がありますが大きく分類すると3つに分ける事が出来ます。時間制料金プラン・日割り料金プラン・成功報酬料金プランです。それぞれの料金プランを解説していきます。
(1)時間制料金プラン
時間制料金プランは一時間毎の料金が決められている時給制のプランです。殆どの探偵社では調査員一人に対しての料金表示が多いので注意しましょう。このプランに決まった際はしっかりと確認する事をオススメします。仮に調査員一人で調査するのと調査員二人で調査するのでは単純計算で2倍料金が違う事になります。
調査対象者の居場所が判明していたり、情報が揃っていて短期間で調査が終了するこの料金プランがお得でしょう。しかし、何があるか分からないのが人探し調査です。直ぐに調査が完了すると考えられる場合でも焦らず依頼する探偵社としっかり相談しましょう。
(2)日割り料金プラン
日割り料金プランは一日毎の料金が決められているプランです。時給制と比べると、大まかな料金が予め計算しやすいでしょう。
探偵社により一日の定義が違いますので、この点はしっかりと確認しておきましょう。日割り料金プランはパック型のように扱っている探偵社もあります。決められた時間数をどのくらいの料金で調査を実施するというものです。
例えば、50時間で80万円といった具合です。パック型の場合は長時間になればなるほど割引があるのが一般的です。調査が長期間に及びそうな場合はこちらの料金プランの方が安くつく場合が多いです。探偵社側から提案される場合もあります。
(3)成功報酬料金プラン
成功報酬料金プランはその名の通り調査が成功し、終了した場合に料金を請求するというものです。この料金プランは前二つに比べると同じ時間数でも一時間当たりの料金が高くなるでしょう。
またこの場合のトラブルの多くが成功の定義を探偵としっかり確認しておかない為に発生していますので、しっかりと探偵社と打ち合わせましょう。探偵社によっては着手金を支払わなければいけない場合もあり、こちらは調査が失敗に終わっても支払わなければいけません。
3.調査料金はどのくらいかかるのか
気になる調査料金はどのくらいかかるのかというと、調査が長期間になればなるほど高額になっていきます。調査が長期間になるというと難易度が高いという事です。
どのような人探しが調査の難易度が高いかというと、情報が少ない・行方不明になってから日にちが経っている・調査対象者がうつ病や痴呆症などを患っているなどの場合です。
また、このような調査の場合、調査期間が長くなるだけではなく、必要調査員の数が増えたり一日の調査時間が長くなる傾向にあります。
調査員の人数は先程も説明した通り増えれば増えるほど高額になります。調査の進展やケースによっては人海戦術を取らざるを得ない場合もありますので、そのような場合は連絡を入れてもらうなど探偵社としっかり連絡を取りましょう。
探偵社によって、一日の基本調査時間が違います。また、早朝や深夜料金を設定している場合もありますので、こちらも確認しておきましょう。
4.調査料金が上下する場合は
人探しには高額になる場合もありますが、出来る限り安く抑えたいものです。基本的に調査が長期間になればなるほど料金は高額になっていきます。調査を早期に終了する事が料金を安く抑えるコツといえるでしょう。
まず出来るだけ探偵社に情報を提供する事です。調査に関係ないと思えるような情報でも探偵社目線ではとても有益な情報という場合があります。少しでも気になる点があれば伝えましょう。また、探偵社からの指示や質問があれば出来る限り協力するとスムーズに調査が進む場合が多いです。
次に、相談を積極的に行うという事です。現在殆どの探偵社が無料で相談を行っています。しかし、有料相談の探偵社もありますので、出来る限り無料相談の探偵社を選びましょう。
最後に、調査が完了しそうに無いと思われる場合は、早期に調査を打ち切る事も必要です。今現在の情報だと一向に見つからないと感じた場合は探偵社と相談の上、調査を打ち切るといった決断も時には必要です。
無駄に人海戦術を取ってしまうとすぐに高額になってしまいます。後日有益な情報が出て来た時に再度調査を依頼するといった判断も視野に入れましょう。
5.優良探偵社とは?
探偵に依頼したいと思い、調べてみると探偵社や興信所が沢山あり、どこに調査を依頼すればいいか分からない。探偵社のそれぞれの違いが分からない。などの悩みの声は多いです。
ではどのような探偵社が優良な探偵社でしょうか。残念な事に調査料金を不正に請求したり調査をキチンと行わない探偵社も中には存在します。しかし、その逆の優良な探偵社も必ず存在します。優良探偵社を見分けるコツは主に4つです。
(1)探偵業の届出はされているか?
探偵社は探偵業法により届出が義務付けられています。前科があったり己破産をしている、暴力団員などの場合は届出が出来ません。
この届出はHPに記載する決まりになっており、事務所や相談室などの目につく場所に設置する決まりとなっています。届出がない探偵社に依頼する事は必ずやめましょう。
(2)質問にはしっかり答えてくれるか?
おそらく殆どの人が探偵に依頼する場合は初めての経験だと思います。実際に依頼するとなると様々な不安や疑問から沢山質問するでしょう。
しかし、その質問全てに答えてくれなかったり、曖昧な返答をする探偵社は調査依頼を見合わせた方が良いでしょう。
答えを濁すという事は探偵社側にとって不都合に感じているという事です。優良な探偵社はデメリット面も必ず説明してくれます。
(3)調査料金が高額すぎないか?
あまりにも設定金額が高すぎる探偵社は何も知らない事をいいことに不当な請求を企んでいる可能性があります。調査を依頼しようと考えている場合は複数の探偵社に見積もりを取ると良いでしょう。
(4)誇大文句すぎないか?
どのような探偵でも調査が必ず成功するというのはあり得ません。失敗は必ずあります。絶対成功する!や失敗する事はあり得ない!などの文句には気をつけましょう。電話や実際に面談する際も気をつけましょう。強引に契約を取ってくる場合は注意が必要です。
まとめ
調査料金の様々なポイントを解説していきましたが、人探しは時間との勝負です。しかし、焦って探偵社選びを間違えてしまうと高額な調査料金を請求されるだけでなく、その期間が無駄になってしまいます。
記事内でも説明しましたが1週間をすぎただけで発見確率がグンと下がってしまうのが家出や行方不明です。
焦らず複数の探偵社に相談しましょう。現在は無料相談の探偵社が殆どで、複数の探偵社を見比べる事で冷静に選択できるでしょう。