大切な人が家出をしてしまった!だからといって落ち込んでいてはいけません。家出人捜索で一番大切な事は一刻も早く捜索を開始する事です。

「どうせ帰ってくるだろう」とか「あいつは気に入らない」などのような考えはいけません。

何故なら、本人はプチ家出のつもりでも本格的な家出に移行する場合がありますし、未成年者の場合は特に事件や事故に巻き込まれるリスクも存在するからです。

だからといって、どのように探したらいいのか分からないと思います。そこで今回は家出した人を探す方法とそれぞれの注意点を解説していきます。

1.家出人捜索はスタートが肝心

冒頭でも説明しましたが、家出した人を探す場合は少しでも早い着手が必要です。警視庁発表のデータによると、捜索願の届出受理数は毎年およそ8万件にもおよんでいます。

これは警察に捜索願が届けられたというデータですので、実際の家出件数はもっと多いと思われます。ちなみに男女比率で家出件数を見ると、男性の方が女性よりもおよそ2倍も行方不明になっています。

家出をして発見まで及んだおよそ7割が1週間以内に発見・保護されています。つまり、時間が経てば経つほど発見しにくくなり、生きている可能性は低くなるという事です。

さらに、家出と自殺は密接に結びついており、家出のは危機感を持って対処する必要があります。

2.家出人を分析するところから捜索開始

家出をした人の捜索にあたって、まずはどのような家出なのかを判断しましょう。家出をする原因やパターンなどが分かれば発見に繋がります。

まずは、事件や事故に巻き込まれていないかどうかを分析しましょう。家出ではなく、原因不明の失踪の場合は事件や事故に巻き込まれている可能性もあります。

また、失踪人が精神病やうつ病、認知症などを患っていたり、遺書などの書置きを残していて自殺する可能性が非常に高い場合などは後述する警察に捜査を依頼しましょう。

まずは、プチ家出のケースについてみてみましょう。

3.家出人がプチ家出の場合の捜索方法

老若男女関わらず小さな家出を試みるケースがあります。未成年者の場合だと思春期ゆえの両親に対する反抗だったり、結婚している男女の場合だとお互いの価値観の違いや、育児や家事などのストレスから逃げる為に短期的な家出をする事があります。

未成年者はさらに受験や学校生活から逃げ出したくてプチ家出に及ぶ場合もあります。

プチ家出の場合、その手軽さから何度も行うケースもあります。

必ず家出をする場合は前兆がありますので、しっかりと観察しておくと予防できますし、いざ家出をした時も早期に発見できる事もあります。

4.家出人が急な家出の場合の捜索方法

急な家出の場合は原因がはっきりわかる場合が多いです。例えば、恋人と駆け落ち同然に失踪したり借金を抱えて夜逃げしたりといった具合です。

他にも未成年者の妊娠発覚や病気が判明した場合などもショックから突発的に家出をする場合もあります。

このような家出の場合は、本人が冷静に判断できる状態でない為に、最悪自殺したりやけになって犯罪行為を起こす場合もありますので注意しましょう。

5.本格的な家出の場合の探偵の捜索方法

不倫相手と駆け落ちしたり、両親やパートナーから暴力を受けたりなどの理由から計画的な家出を行う場合です。

このような家出は自らの家出の行先を悟られたくない為、余程の事がない限り、早期に発見する事は困難でしょう。

6.家出人捜索の3つの方法

家出人を捜索するにあたって様々な方法がありますが、大まかに3つの方法に分ける事が出来ます。
それぞれ紹介していきます。

(1)自分で捜索する

真っ先に思い浮かべるのが、自分で探すという事ではないでしょうか。人は誰しも事件を大事にしたくないという心理がある為、このように考えるのはごく一般的です。

しかし、家出人はあなたの顔を知っています。仮に家出人を見つけても、気づかれたら逃げられる可能性が非常に高いです。家出の原因はあなたにあるかもしれないからです。

それでも早く見つけたい。後述する警察や探偵に捜索を依頼しながら自分も行動する。という人も多いです。

その場合は、まず家出人の私物や部屋を徹底的に調査しましょう。何が持ち出されているのか。何が残っているのか。などの情報から家出が長期なのか短期なのか。また事件性は無いか。

などが分かる事があります。他にも、遺書やメモなど家出先の手掛かりとなる物が見つかる可能性もあります。しっかり確認しましょう。

家出人が携帯電話を持ち出している場合は、根気よく連絡を取るのも一つの手です。仮に連絡が繋がらなくても、その行為が大切で早く戻ってきてほしいというメッセージになります。

本人がよく行く場所やそのルートをなぞるのも何か手掛かりがつかめたりします。焦らず行いましょう。

(2)警察に依頼する

警察に捜索願を出すという方法も多くの人が考えるのではないでしょうか。警察が大がかりな調査を行っている映像を一度は見たことがあると思いますが、一般的な家出の場合はそのような調査は行ってくれません。

と言いうのも、毎年10万人近くも家出をしているわけですから、一人一人相手にしようとすれば、警察官の数がどうしても足りないからです。

通常の家出人の場合はパトロールなどの通常業務中に検問や補導などをして家出人と分かった時に初めて連絡が行くというものです。

勿論、山や海での遭難や誘拐されたなどの場合はいち早く警察に捜索願を出しましょう。

(3)探偵に依頼する

通常の家出の場合、警察は本格的な調査をしてくれないとなると他の調査機関を探す必要があります。人探しのプロである探偵や興信所に頼むのが3つ目の方法です。

探偵や興信所は警察犬を取り入れたり、最先端の調査機器を使用したりと警察顔負けの捜索をしたりします。いきなり探偵や興信所というと大丈夫なのかな。という気持ちになると思います。

しかし、今では相談が無料で実施している探偵社が殆どで、探偵業法が施行されてからは届出が無いと探偵社を開くことが出来なくなっています。

複数の探偵社に相談する事で悪徳な探偵社を回避できるでしょう。

まとめ

大切な人が家出をした時に何よりも大切なのは一刻も早く行動する事と冷静に対処するという事です。そういった意味では、やはり自分一人で抱え込むのではなく、探偵社興信所、警察などの機関に相談するのがいいでしょう。

自分は落ち着いているつもりでも、周りから見ればそうでない場合が沢山あります。冷静な専門機関のプロからアドバイスをもらう事で冷静になれればそれにこしたことはありません。

また、探偵社や興信所に依頼するメリットの一つに発見した後のアフターフォローが充実しているという点も見逃せません。家出の原因が分からない以上、発見しても再び家出をするというケースがあります。

当事者には原因が分からない場合でも、専門の相談員だと分かる場合が多く再発防止にも繋がります。長期間の捜査に及ぶ際も心理的なフォローをしてもらったりと、調査を依頼するメリットは大きいでしょう。

相談は無料で行っている探偵社が多いので、迷っている場合はまず相談だけでもいかがでしょうか。