あまり聞きなれない言葉ですが、素行調査とはその名の通りターゲットが日頃何をしているのかを調査するというものです。素行調査は別名行動調査とも言われます。良く耳にする浮気調査はこの素行調査の一部に入るのです。
基本的な調査方法としては、ターゲットの一日の行動を尾行張り込みで調べます。調査している間に接触した人物や立ち寄った場所、行動や言葉などを依頼者に報告します。
では、実際に探偵社に素行調査を依頼する際に気になるのが一体どのくらいの料金がかかるのか。どのような事まで調べてくれるのか。どのように調査をするのかという点だと思います。
今回の記事ではそれらの疑問点を解説していきます。
１.素行調査と浮気調査の違いとは
冒頭でも説明しましたが浮気調査と素行調査の調査方法自体に違いは特にありません。しかし、調査の目的が違います。
浮気調査は裁判で通用する浮気の決定的な証拠現場を押さえる為に行うものです。依頼も浮気相手とのメールのやり取りを見た。手帳にハートマークと女の名前が記入していた。コンドームが仕事用カバンに入っていた。など浮気する可能性が非常に高かったり裏が取れていたりします。
しかし、素行調査はそのような決定的な証拠は無いものの、携帯電話を頻繁に触ってロックをかけるようになった。突然帰宅が遅くなった。車内に長い髪の毛があった。などのような時に素行調査を依頼します。
他にも、ターゲットがどのような人物か調べたいときにも素行調査が行われます。
浮気調査はターゲットに調査をしている事がバレてはいけません。ターゲットも周囲に対して警戒していますし、探偵側も細心の注意を払います。素行調査も勿論、バレてはいけませんが、中には調査をしている事をターゲットに予め伝えるようなケースもあります。
２.素行調査にかかる料金とは
素行調査がどのようなものか分かったでしょうか。やはり一番気になる点の一つに調査費用がどのくらいかかるのかというものでしょう。
探偵の調査料金は難易度やケース探偵社によって様々である為一概には言えませんが、ある程度の相場やどのような調査が高額になるのかは傾向や決まりがあります。
料金の形態は大きく分けて２つあります。一つは時間制の料金プラン、もう一つはパック制の料金プランです。それぞれ解説します。
（１）時間制料金プラン
時間制料金プランは一時間あたりの金額が決まっており、調査稼働数によって料金が決まるというものです。つまり、一時間あたりの金額が一万円だとすれば、３０時間調査を行うと合計３０万円といった具合です。
気をつけなければいけない点がこの一時間あたりの料金は調査員一名に対しての料金だということです。調査員が二名になれば発生する料金は二倍になります。
殆どの探偵社は二名以上で調査を行います。理由としては一人の調査だと、いきなり車で拾われたり自転車移動になった時に対応できないからです。
この料金プランのメリットは調査時間が短時間で終われば安く済みますが、逆に長期間になればなるほど料金が高くなるというデメリットもあります。
（２）パック料金プラン
パック料金プランは何稼働で何十万円と支払う料金が予め決まっています。稼働数が増えれば増えるほど、料金は割安になるのが大きな特徴です。
例えば、先ほどの例で行くと、調査員二名態勢で３０稼働５０万円といった具合です。料金が時間制料金プランに比べると割安になるメリットがありますが、調査が短期間で終了しても同じ料金を支払わなければなりません。
ターゲットの情報が少なかったり、素行調査の場合だと長期間監視する必要があるなどの場合はこの料金プランがお得です。
（３）成功報酬プラン
もう一つ特殊な料金プランの一つに成功報酬型の料金プランがあります。この料金プランの特徴は調査が成功した後、報酬を支払うというものです。調査を開始する際に着手金が必要な場合も多いです。
また、トラブルが最も多い料金プランがこの成功報酬プランです。成功の定義をしっかりと確認しておかないと、探偵社の間で認識の誤差が生じるケースもあるからです。
もしこの料金プランで探偵社に依頼しようと考えている場合は事前にしっかりと確認しておきましょう。
素行調査費用は何故高額なのか
（１）素行調査の人件費・経費・手数料について
素行調査にかかる費用は、人件費・経費・手数料です。その中でも人件費が一番料金としてはかかります。時間制料金プランの場合も勿論ですがパック料金プランの場合は決められた時間数働かないと調査は完了しません。
例え、炎天下の中で長時間調査しようと寒空の中で調査しようとも、不測のトラブルがあってもです。従って、調査の大部分はアルバイトやパートでは行えず、調査のプロを育成する必要があります。
過酷かつ責任が重い為、必然的に人件費が一番高額になります。
次に経費ですが、素行調査を行う為にはガソリン代や高速道路料金やレンタカー代などの交通費や特殊機材代、遠方で調査をする際の移動費、また日を跨ぐような調査の場合は宿泊費もかかります。
この経費は調査料金込みにしているところもあり、探偵社によりまちまちです。調査料金込みの探偵社でも離島や外国などの調査になると請求するところもあります。
手数料は調査報告書作成や弁護士紹介などの場合に発生します。この費用も込みにしている探偵社が多いです。
（２）同じような調査でも料金が高額になる場合とは
次にどのような調査が高額になるのかを解説していきます。同じような調査内容でも高額になる事があります。基本的に調査が長引けば長引くほど料金は高額になります。
探偵は調査日時や張り込み場所、目的地と思われる場所や、調査内容などを考慮して難易度を決め調査のおおよその日程や期間を決めます。比較的調査が長引くパターンとして、依頼者からの情報が乏しい場合です。
情報が少ないと見たい行動が見れない可能性が高くなり、結果調査が長引いてしまうという事です。他にも探偵社によっては深夜や早朝の調査に特別料金を設けている所もあります。
また、ターゲットがうつ病や精神病などの場合は満足の行く調査結果が得られない可能性が高いです。その他、一度調査が発覚しており、ターゲットが非常に警戒している場合も調査を小分けにする必要があり、長引く要因となります。
素行調査費用を安く抑えるコツは
どのようにすれば調査費用を安く抑える事が出来るのでしょうか。まず、あなたの調査目的をはっきりと探偵社に伝える事が重要です。目的つまりゴールを定めないと探偵社もどのようにフォローすればいいのか困ってしまう場合があります。
次に、高額になってしまう原因を一つづつ消していけば調査は短期間で終わり、安く抑える事が出来ます。
まず、ターゲットの情報は出来るだけ提供しましょう。あなたにとっては何気ない情報だったりしても探偵から見ると非常に有難い情報だったりします。
また、日頃の行動や言動もあなたにとっては当然のことかもしれませんが今一度思い返してみて伝えましょう。
ターゲットの移動手段やどの日時、曜日が怪しいのかを前もって伝える事でピンポイントな調査を行う事が出来るでしょう。移動手段は電車であればどの沿線を使用するのか。自転車ならば契約駐輪場はあるのか、などです。
怪しい日時であれば、どの曜日が帰宅が遅くなりがちなのか。飲み会や集まりなどの日程を把握していればしっかり伝えましょう。
どの探偵社に依頼するべきか
素行調査の内容や料金は何となくわかったけど、探偵社が多くてどこに依頼すればいいのか分からないかと思います。そこで、探偵社を選ぶ基準を説明します。
まず、探偵社のＨＰに探偵業届出番号が記載されているかを確認します。この記載が無ければ探偵業の届出がされていないことになりますので絶対に依頼する事は止めましょう。
また、探偵業届出は面談をする事務所の目立つ場所に無くてはいけません。実際に面談する際はチェックしましょう。
次に、広告についてです。絶対に、100％などと記載されている場合は注意しましょう。どのような調査でも100％はあり得ません。誇大文句には気をつけましょう。
料金が安すぎるのも注意してください。後々請求される場合や、人件費を削っているという事になりますので、調査員の人数が少人数だったりします。
相談や質問に答えてくれるかどうかもかなり重要です。悪徳な探偵社だと相談しても話を濁して、後々に高額請求する場合もあります。
調査のメリットデメリットや失敗する可能性など探偵社にとって答えづらい部分もキチンと説明してくれる探偵社を選びましょう。
まとめ
長くなりましたが、探偵が行う素行調査は恋人が浮気をしているかもしれない、結婚相手がどのような人柄か知りたい、営業中の社員がサボっていないかみたい、子どもが学校の放課後何をしているのか知りたいなど様々なケースで対応可能です。
今は電話相談無料の探偵社が多い為、電話対応の相談員とのフィーリングも大切です。いくら調査能力が高くても、安心して任せられる探偵社でないと、ストレスを溜めかねません。
あなたにピッタリな探偵社を探しましょう。