家出をした人を探したい。そう思っている方は多いと思います。しかし、家出人を探し出す方法は勿論、実際に家出人を探す場合どのような点に注意すれば良いのか分からないと思います。そこで今回は家出人を探したい人が実際に家出をされた家出人に対してどのように自力で捜索をすればよいか探偵目線で解説していこうと思います。

探偵が教える警察の家出人に対する実態

家出人は年々増加傾向にあります。警視庁発表のデータによれば、平成25年現在だとその数は8万人にも上がりました。これは昨年より30%も増加しています。しかし、この数は警察に届出している数だけですので、実際の家出人の数はさらに多いと推測されます。

警察に届出を出して発見に至るのは36%ほどしかありません。また、行方不明になってから7日間以内に発見される割合が全体の7割にも及びますので、早期に家出人の調査に取り掛からないと如何に発見が難しいのかがわかると思います。

つまり家出人等の失踪人において重要なのは捜索の早期開始なのです。そして、家出人を無事に発見できる可能性を高める為には、自分で出来る事を思いつく限り行わなければなりません。届出を警察に出しただけでは、発見できる可能性が高くありません。また、発見できたとしても早期に発見できる事は極めて低いです。というのも、警察は、特異行方不明者といって

  • 殺人や誘拐などの犯罪事件に巻き込まれた可能性がある人
  • 性犯罪等に逢っている可能性のある未成年
  • 遺書や普段の言動から自殺の危険があると判断される人
  • 行方不明になる前の言動から水難他の事故・災害に逢っている可能性がある人
  • 病人、高齢者、幼児など自救能力がない人

といった行方不明者しか積極的に捜索にあたりません。

通常の方不明者の扱いだと、精々ポスターを張り出したり、地域の警察官に情報を回してくれる程度です。それ以上の積極的な捜索は、ほぼ何もしてくれないと思ってもよいでしょう。

では、警察に届出を出すだけでは不十分だとすると家出人を探したい人は何をすればいいか分からないと思います。家出をして動揺していることでしょう。

次からは実際に捜索する方法を解説していきます。

 

探偵が教える自分で家出人を捜索する方法

自力で探す場合、どういった手段があるでしょうか?

  • 心当たりのある場所をあたる
  • 友人知人に連絡を取る
  • ビラを配る
  • SNSやアプリを利用する

といった方法があります。では順にこれらを解説していきます。

 

SNSやアプリを利用する場合

出会い系のアプリを使用して、家出人の捜索を行えます。出会い系というと、何となく悪いイメージを持っている人もいるかと思います。しかし、出会い系アプリもいろいろな対策が進み、最近では利用やすくなっている為、有効に使用する事で家出人を探し出すツールとなります。そういったアプリで探したい人がいると他のユーザーに伝え、どんどんと拡散していってもらうといった方法が効果的です。そうすることで、探している人にたどり着くことができる場合もあります。その他、メジャーなSNSとしては、ツイッターやフェイスブック、ミクシィ、ラインなども捜索に利用できます。本人のアカウントがあるなら確認しておくことで、友人知人繋がりから情報が入ってきたりします。また、SNSは情報の拡散スピードが速いので、人捜している旨を伝えると早期発見できる可能性もあります。注意点として、その分定期的に拡散をしないとすぐに話題から消えてしまいます。

 

ビラ配りによる捜索方法

まず、ビラに載せるべき情報は、必ず分かりやすい見出しをつけるようにして下さい。難しかったり、長文すぎたりすると目を通して貰えない事が多いです。例として「この人 探しています」「行方不明者です。情報お願いします」と言ったものです。次にビラの内容ですが

  • 氏名、写真
  • 当時の服装や特徴
  • 目撃情報の連絡先

は必要な情報ですので、忘れず載せるようにしましょう。また、ビラ配りはそれ単独だと効果が薄いです。というのも、受け取って貰えない場合が殆どだからです。仮に、受け取って貰っても、しっかり目を通したりしてもらえるのは稀で、たいていの場合、直ぐ捨てられたりします。ですので、先に説明したSNSを併用して行うとよいでしょう。

 

心当たりのある場所をあたったり、友人知人に連絡を取る

心当たりがある場所をしらみつぶしに探す方法は自分で探す最後の手段です。しかし、この方法を取ると、意外と思うかもしれませんが探偵に頼むより高くつく可能性があります。また、捜索にも限界があることでしょう。というのも、交通費がかかってきます。また、遠方まで自身で探し出す場合、宿泊費も必要となってきます。車で広範囲を探そうとすると交通事故を起こしてしまうリスクもあります。

また、家出人の友人知人に連絡を取って家出人の居場所を突き止めようとするのは、友人知人が逆に家出人に対して探し出そうとしている旨を伝える事があり、あまりおすすめはできません。

以上の事から、自身で探し出したい気持ちや、探偵はうさんくさいといったイメージから探偵に依頼しづらいでしょうが、結果的に自力で捜索するより安くつく場合がありますので、探偵に依頼することも視野に入れてみてください。

まとめ

今回説明した捜索方法は探偵も行う方法です。しかし、人探しを専門としている探偵は素人と違い、ノウハウや経験があるため、効率的に捜索を行うことが出来ます。また、探偵に依頼する費用を惜しむ気持ちは十分理解できますが、自力で捜索した場合、結果的に探偵に依頼する場合に比べ、かなり高額になってしまう場合もあります。家出人は、冒頭で述べたように、早期発見する事がかなり重要となってきます。ですので、自力で捜索してみて、見つからなかったら探偵に依頼すると考えている方は、最初から探偵に依頼してください。あなたの力に必ずなります。