年間の家出人数は年々増加傾向にあります。理由は沢山ありますが、昨今の経済事情も大きく影響していると思います。長く、デフレ経済が続いている為、輸入原材料のコストが上がり、大きな債権を抱え、倒産してしまいます。倒産しても、債権者は押しかけるため、そのような人は夜逃げなどをして行方をくらませたり、失踪したりします。また、普通のサラリーマンでも、家出は起こりえます。景気が良くない以上、低賃金で長時間働かされたり、上司からのパワハラなどで心が折れてしまい、現実から逃げる為の家出をしたりする人もいます。中には借金の取り立てから逃げ、生きる為に家出をする人もいるでしょう。

しかし、家出というものは残された家族にとって、とても衝撃な出来事です。そのような時に家出人の居場所を特定するための方法は、様々な方法があります。例えば、警察に届け出たり、探偵社に依頼したり、もしくは、自分で家出人が行きそうな場所を探したりするといった方法です。

今回は家出人を捜索する方法とその内容について説明します。

テレビを利用して家出人を捜索する

家族の一人が突然家出をした。家出の理由がどのようなものであれ、家族にとっては行方不明になる事は心配であり、見つけ出して支えてあげたい。生死を確認したい。と思うのが一般的です。このような場合は探偵に依頼する事が効果的だと思うでしょう。しかし、実を言うと家出人捜索はテレビを利用するのが一番効果があるのです。テレビで家出人の写真が放映されると、視聴者全員が探偵になります。探してくれる、見かけた時に連絡してくれる人が増えると、その分だけ見つかりやすいということです。

探偵の捜索も独自のノウハウが沢山あり、見つかる確率は勿論高いですが、調査員はせいぜい数名です。日本全国の人口の中から家出人を探すとなると、手間も時間も必要です。テレビに家出人の写真が公開されると多くの視聴者の記憶に残り、効率よく情報が入り、短期間で見つけ出す事が可能になります。

 

警察に届出をして家出人を捜索する

もし、家出人が事件や事故に巻き込まれていたり、家出人が自殺する可能性が高いのであれば、必ず早急に警察に届出をして下さい。そのような状況下だとしても、慌てる事無く、背景や原因などを落ち着いて伝えましょう。警察に届出をすると、警察から指示があると思います。警察からの指示には従って、捜査に協力しましょう。

上記のような緊急性を要するような家出では無かったとしても、警察に届出するという方法を選択するならば、情報を複数収集する必要があります。届出をする際、警察は、家出人の情報をあなたから聞き取り、書類を作成していきます。どのような事を聞かれるかというと、家出人の住所、氏名、職業、家出の原因、最後に見た時若しくは家出した時の服装、体型、目立つような特徴、家出人が行きそうな場所、自動車を所有していて家出に利用しているならばその車のナンバーなどの車に関する情報、本籍などについて答える必要がありますので、こういった情報については事前に整理しておきましょう。

家出人によっては、友人や家族間と問題があったような人も存在しますし、仕事や人間関係に対して悩んでいたなど、失踪する心当たりが明確にある場合もあります。そのような場合は、情報を伝える事により、警察は本人の意思で失踪したのか、それとも事件や事故に巻き込まれてしまったのかの判断基準になります。

その他、家出人本人の顔写真などがあれば、持参する事で、より詳しい情報提供を期待できます。当然、顔写真があれば、捜査時に発見しやすくなりますので、出来るだけ写真があれば提供するようにして下さい。

家出人を捜索して欲しい場合、これらの情報は抑えておき、すぐ伝えられるようにしておく必要があります。このように必要な情報を整理しておくと、探偵社に依頼する場合もスムーズに行う事が出来ます。

万が一写真がなければ、見た目の特徴だけでなく、歩き方や仕草、癖など本人が行っていた動きの特徴や背格好について伝えておくと、捜査時に役立ちます。

家族がいきなり家出をしたり、失踪してしまった時は、混乱してしまい、上手く必要な情報を伝える事が非常に難しいと思います。ですので、警察署や探偵社に行く前に前もって紙などにリストアップしておくと良いでしょう。

 

家出人を自力で捜索する場合

家出人捜索の方法として、最初は自力で探すといった手段をとる場合も多くあります。自分と家族や友人知人達と家出人が行きそうな場所を探す事になると思いますが、時間も体力も、もちろんお金にも限りがありますので、思っている以上に捜索出来ない事も十分考えられます。

更に行える家出人捜索は警察に捜索願を出す事です。警察にはそのためのデータ共有のネットワークやノウハウなどがありますので、警察に届出をする事はとても重要です。特に、家出人が事件や事故に巻き込まれている可能性や、自殺する危険性がある場合は、すぐに警察に110番する必要があります。このような失踪の場合、捜索の依頼が遅くなればなるほど、命に関わる可能性が高くなりますので、そのような場合でも自分たちのみで探し出そうとするのは、決して良い方法ではありません。

 

家出人を探偵に依頼して捜索する場合

家出人調査を探偵に頼む多くの人が、自分では探しきれず、プロに頼んだ方が見つかると思っています。しかし、家出調査と似たような内容で、人探しや住所調査と違い、家出人調査は殆どのケースで手掛かりがありません。なぜなら、家出をする人は、何も持たず、身一つで家を出て、失踪しますので、どこにも手掛かりとなる物が残っていないという場合が殆どなのです。

家出人調査の依頼する人の多くは、家出人の家族からですが、稀に内縁の夫妻、交際相手の家出を対象に依頼するケースもあります。

さらに、家出人や失踪した人が、一般的な生活を行っている事はあまりなく、前の住んでいた家に全てを残したまま、自分の身一つで行っていますので、探偵に依頼しても、探し出す方法がかなり絞られます。

この場合、探偵は地道な調査を行います。

人探しや住所調査などで聞いたことがあるという人で多いのが、データで調査をするものですが、この方法は実際に人探しにはあまり効果がありません。むしろ、家出人が見つかるかどうかは、家出した時の状態、どれだけの情報が残されているか。また、情報の内容で大きく変わってきます。

難易度にもよりますが、見つかる確率はおよそ30~70%ほどでしょうか。

内容によっては最初から、見つかる可能性が殆ど無いような場合もあります。
それほど家出人調査というのは、探偵にとっても難しく、時間がかかる調査内容なのです。
そのため、探偵社に依頼したいと思う人は、探偵が必死に調査をしても、家出人が必ず見つかるとは限らないと理解してください。

自分で探す事が出来ず、最後の手段として探偵を信じ、任せる事が重要です。その為には、依頼する際は、どのような細かいことでも構いませんので探偵に伝えるようにしましょう。

勿論、我々探偵は依頼を受ければ、全力で調査をします。

 

まとめ

家出人を探す側は勿論、知恵や経験など様々なノウハウを駆使して捜索しますが、家出人も見つからないようにと家出を計画し、実行に移すわけです。当然、家出人を探し出す事は難易度が高いわけです。

ですので、家出するような状況をつくらない事が大切です。家出をする多くの理由がコミュニケーション不足によるものです。普段から何を思っているのかを分かるように、頻繁にコミュニケーションをとるように意識してください。そうすれば、仮に家出したとしても、原因や理由、行き先などが分かりやすくなり、探偵に依頼する場合、見つかる可能性がかなり高くなると思います。

また、探偵に依頼する場合は、家出してから出来るだけ早く依頼するようにして下さい。早ければ早いほど、見つかりやすくなります。

皆様の大切な人が見つかるように願っています。