家族・友人・恋人が家出してしまい、すぐにでも見つけ出したいと思っている場合において、どのような方法をとれば良いでしょうか?捜索する方法は大きく分けて3つあります。

今回はその3つの捜索方法と、それぞれに存在するメリット・デメリットがありますので、詳しく解説していきたいと思います。

家出人を捜索する方法① 警察へ捜索願を出す

家出・行方不明となった家族が心配となり、まずは警察へ捜索願を出す方が多いと思います。しかし、警察に捜索願を出しても、事件性のない家出の場合、警察は積極的に探すようなことはしてくれないのです。なぜならば家出する人の数が今の日本では多く、そのすべてに対応できないというのが現状です。

また、警察という組織の目的は治安維持が第一なので、家出した人を探すというのは、その目的から外れてしまうのです。本格的に調査を開始するのは事件・事故に巻き込まれたり、自殺する恐れがあるようなケースに警察は動きます。しかし、家出人を捜してもらいたい人は、事件や事故が起こった後では何の意味もありません。

捜索願を出した方は、早く見つけてほしいと思っていると思いますが、捜索願を受理した警察はすべての家出人について、警察本部にあるコンピューターに登録し管理します。前述のように事件や事故に巻き込まれているような可能性がある場合のみ個別に捜索の手配をしますが、そうでない家出人の場合、警察官が日常に行うパトロール、巡回、歩道、交通の取り締まり、犯罪捜査などほかの活動中に発見した場合のみ保護および、家族に連絡をする程度に留まってしまいます。そのため、積極的に捜索活動が行えないのが現状です。

また、警察が家出人を発見した場合は、捜索願の有無に関係なく、個別の法律に基づいて保護しますが、捜索願が出されていても家出人が成人しており、健康状態も良く、事件・事故に関係が無く、自らの意思で行動しているような場合は、家出人の意思に反してまで保護できないのが現状です。

しかしながら、このようなケースであっても警察官が家出人を発見した場合は、捜索願を出している家族に連絡が入り、家出人に家族へ連絡するように伝えたり、家族が到着するまで警察署もしくは交番に留まるように説得するはずです。このような警察官の説得にもかかわらず、その場から家出人が立ち去ってしまっても、その時の状況、時間、場所など詳細情報を教えてもらえますので、有力な情報となります。

警察に捜索を依頼した場合のメリット

捜査の費用がかからない点は大きいです。ただし山での行方不明者を捜索する場合は費用がかかります。警察官も山での調査に慣れていないため、民間の団体にも救助を依頼することが多いからです。また、捜査範囲が日本全国という点も見逃せません。

警察に捜索を依頼した場合のデメリット

事件や事故が発生してからでないと調査を本格的に開始しないということがデメリットになります。そのため、捜索速度が遅く、事件事故に巻き込まれてから見つかるようなことが多いです。世話になった恩師や初恋の人などの一緒に暮らしていないような関係の場合、届出するだすことも出来ない点もあげられます。

家出人を捜索する方法② 自分で探す

警察があてにならないのならと、自分で探すとどうなるか考えてみましょう。確かに、探偵や興信所などに依頼する前に、自分達で納得いくまで探してみて、どうしても見つからなければ依頼をする調査を依頼していみるといった方法もあります。しかし、家出人は家出してから時間が経てばたつほど見つけ出すことが困難になり、手遅れになってしまう可能性があります。

また、個人で探し出そうとしても、仕事や生活などがあるため、捜索範囲や操作方法にも限界がありますし、心身も疲労することでしょう。仮に、家出人を見つけたとしても、逃げ出す恐れがあります。家出をする理由や原因を考えた場合、家出や失踪をした当人は現状を捨てて、目的を達成しようとしているのです。

そういった場合、例えば、当人の友人から情報を聞き出そうとコンタクトを取ったりすると、その事が当人に伝わり、さらに遠くへ逃亡する恐れもあります。また、自分で捜索していて極めて当人の近くまで近づいたとしても、先に当人が気づいた場合も逃げられてしまいます。また、極秘に調査しようとしても家出人の周囲の人間にも顔を知っているため、どうしても調査方法に制限や限界が出てきたりします。

さらに、捜し方によっては、逃げるだけでなく、刺激を与えてしまい、暴力を加えてきたり、最悪の場合自殺にまで至るケースもあります。こいった理由から家出人を探す際は、自分達でさがす方法はあまりオススメできません。

自分で捜索する場合のメリット

聞き込みなどで、身内ならばと家出人の周囲の人から有力な情報が得られる可能性があります。また、比較的調査費用があまりかからないということが挙げられます。

自分で捜索する場合のデメリット

やはり心身疲労することが大きいです。また捜査のノウハウが無いため本人が行きそうな場所をしらみつぶしに捜索した結果、見つけれない可能性が高いです。さらに、捜査範囲と時間が限らており、調査方法が限定されます。最悪の場合、深追いしたことにより、より自体が悪化したケースもあります。

家出人を捜索する方法③ 探偵社や興信所に依頼する

探偵社や興信所は警察官と違い、その日から捜索を始めます。正直なところ、家出人の身の安全を第一で考えるのならば、警察への捜索願を出した上で探偵社や興信所に依頼し、家出人を捜索してもらうのが一番だと思います。探偵は人探しも担っており、実績やノウハウもあります。

その逆で、家出人調査の実績がほとんどないような探偵社や興信所に依頼するのはやめた方がいいでしょう。また探偵社だと調査中や家出人を見つけ出した後などもメンタル面等もサポートする探偵社が現在では多くなっていますので、家出人を探し出す場合、視野に入れた方がよいでしょう。

ちなみに人探しのプロである探偵が毎日つきっきりで調査した場合、最低でも2週間以上かかる場合が殆どです。ですので、自分達で探そうとしても空振りに終わるのがいかに分かるかと思います。

探偵社に依頼するとなると、料金が不明瞭だったり料金システムが分からなくて、高額な料金を請求されるのではないかと考えている方が多いと思います。確かに一昔前はそのような違法行為すれすれの探偵社も多く存在していて、訴訟問題になったりしました。しかし、現在は探偵業法という法律が作られており、探偵事務所は、公安委員会へ探偵業の届出が義務付けられるようになりました。これは、探偵業について必要な規制を定めることにより、業務の適正を図り、違法な手段による調査や契約のトラブルを防ぎ、依頼者の権利や利益を保護することを目的としています。

公安委員会から適正な業務を行っていることを認められた探偵事務所には「探偵業届出証明番号」が割り振られていて、公式サイトの目立つ位置に表示することが義務付けられていますので確認するとよいでしょう。また、事前に無料相談を受けてみるとなおよいと思います。良心的な探偵社は無料相談を受け付けているため、その場で明確や詳細な見積もりをもらえるかを確認することも忘れないようにしてください。

探偵社や興信所に依頼した場合のメリット

即日から捜索を開始してもらえることが大きいです。また、警察と違って、個別に調査をするため、早期発見が望める可能性があります。また、依頼人家出人双方とも発見後のサポートがあります。

探偵社や興信所に依頼した場合のデメリット

きちんと見極めないと悪徳な探偵社にあたってしまう場合があります。その点は気を付けなければなりません。

又、当然ですが調査料金が発生することになります。

まとめ

家出人が出て、不安になった場合はやみくもに自分で探すのはあまり得策ではありません。家出人を心から心配するような人たちを助けたいという探偵社も数多くあります。費用の面でも心配すると思いますが、きちんとした探偵社に依頼することで、家出人を発見でき、また、家出をした理由や原因を解消することで再度家出するリスクを減らすことができるのです。