年々上昇傾向にある家出問題ですが、家出をされるまで、家族の人の多くは、自分の息子や娘がまさか家出をするなんて。と口にします。確かに、自分の子どもが家出をすると考えている人はいませんし、何より、家出をするとなるとお金や家出先での住む場所の確保が必要です。中学生などの未成年者の場合は働くことも法律的に出来ませんので、家出をしても直ぐ帰ってくると安易に考える親御さんもいます。しかし、未成年者の家出は沢山の危険があります。今回は、中学生くらいの未成年者が家出をする時、どのような心理にあるのか。また、どのように家出をするのかを、人探しを沢山してきた探偵目線でお話していこうかと思います。

未成年者の家出はしたくても難易度が高い

もしお子さんが家出をしたいと考えているならば、お金と家出先の確保に頭を悩ませているに違いありません。この二点は家出をする上で必ず必要な物であり、お子さんが成人していようが変わりません。しかし、成人に比べると未成年者は確実に家出の難易度が上がります。何故なら、中学を卒業する15歳までは法律で働く事が出来ないからです。それでも、家出をする中学生の男女は沢山います。では、どうやってお金を得る手段がない中学生が家出を成功させるのでしょうか。

 

未成年者の家出の多くは、したいと思い立ったら実行します

中学生くらいの男女は、思春期であり、また、反抗期という非常に複雑な精神状態です。親から何か言われて、頭にくると、家出を決意する中学生は沢山いますが、その多くは、一週間以内に再び帰宅します。それは、お金が尽きたりして自らの意思で帰宅したり、街を徘徊している所を警察官に補導され、親元に返されるといったものです。

つまり、衝動的に何も準備せず、家出をすると高確率で失敗するということです。最近はプチ家出と言うのも流行しています。これは、短期間の家出を繰り返したり、家にいる時間が極力短くして、親と会うことを意図的に避けたりするのが、プチ家出です。

プチ家出は成人もする

家庭内で揉めて、衝動的に家出を思いつくとプチ家出です。プチ家出は、中学生や高校生など未成年者の数は勿論多いですが、既婚している夫婦間でもプチ家出は起こっています。

例えば、主婦なら日頃の自分のありがたさを分からせる。ストレスが溜まってしまって。等の理由です。これらは、主に自分の中の問題解決方法として行う為、大きな問題にはなりにくいです。しかし、残された側からプチ家出をした側に何も連絡をしないのはいけません。聞こえは悪いですが、多くは、構ってもらうのが目的ですので、連絡をしなかった場合、自身の存在価値に悩んだ末、本格的な家出に移行する場合があるからです。

また、中学生や高校生など子どものプチ家出は、親が口うるさいから関わりたくない。家にいてもがみがみ言われたり、八つ当たりされる。といった理由でプチ家出をします。

プチ家出の行き先は

子どものプチ家出は当たり前ですが、お金がかかる場所にはいけません。もし行けたとしても、多くはそこまでの大金を所有していませんので、かなりの短期間でしょう。

多くは、公園、図書館、学校、コンビニやショッピングモールなど、利用するのにお金が必要ない場所を徘徊します。また、一週間程度のプチ家出だと、ネットカフェやカラオケ店、さらには野宿している可能性もあります。また、長期のプチ家出は友人や親せきの家に泊めさせてもらっている可能性が高いです。

成人している場合のプチ家出は、車を所有している人なら、車中泊をします。見知らぬ土地や高速道路のパーキングなどに行って、しばらくの間車中泊します。他には、子どもと比べると、お金を持っているということもあり、ホテルに泊まるといった方法もあります。しかし、一泊5千円くらいしますので、やはり長期間は使用しません。

 

未成年者の家出でしたいと思っても、計画的な場合は注意

では、未成年者の家出で、したいと考えても、直ぐには実行せず、家出を計画している場合はどうでしょうか。これは、プチ家出とは違い、ほぼ完全に家に戻る意思は無いと考えて良いでしょう。また、前から入念に家出の計画をしていたのならば、探偵でも探し出す事は難しいです。しかし、未成年者の家出の場合は、前述のようにお金を稼ぐ方法がありません。だとすると、どこにいる場合が多いのか。

親戚や友達の家

おそらく、これが一番多いと思います。友人の家は一概には言えませんが、もし、親戚の家に子どもが泊まっていても、何も言わなかったり、泊めさせている事をあなたに言ってきたとしても、子どもの見方をするようですと、子どもに対して何かあなたにも落ち度があったのかもしれません。当然、子どもの話しか聞いていないので、偏った見方をするかもしれませんが、その際は、キチンと耳を傾けて下さい。なぜ、家出をしたのか。原因が分からなかったのならば、判明する場合があります。聞いたうえで、あなたの主張をやんわり伝えるのが良いでしょう。また、友人の家、親戚の家関わらず、働ける年齢になったら、家を出て、消息不明になってしまう場合もありますので、早めの対処を心がけましょう。

 

お金を入手する

中学生を卒業する年齢までは法律で働けないようになっています。あなたも、お子さんが家出をしても所持金が無いから、直ぐに帰ってくるはずだと考えている事でしょう。しかし、中には、家出をして、身分を偽って働く子供もいます。女の子の場合は化粧をして大人っぽく、男の子の場合は老けて見えるように工夫すれば、働ける場所はいろいろあります。働く場所によっては、住む場所まで提供している場合がありますので、そうなると長期間帰ってこないでしょう。

また、そのような方法でお金を手に入れるのならば良いのですが、犯罪行為に手を染めて、お金を手に入れる場合があります。そうなる前に予防しましょう。

 

野宿をする

あまり多くはありませんが、家出を計画した中学生くらいの男女が山や川などで野宿をして、働ける年齢になるまで帰らないといった家出の方法もあります。そのようなサバイバル染みた野宿ではなく、ホームレスのような野宿をするケースもあります。どちらにせよ、かなりの危険が伴います。最悪の場合、何かの事件や事故に巻き込まれる可能性もあります。

 

まとめ

今は昔と比べると、物があふれ、家出をするにしてもしやすい環境が揃っています。しかし、今回解説して分かったと思いますが、家出と言うのは危険が高く、犯罪に巻き込まれてしまう可能性が高いのです。また、子どもの家出の場合、悪い行為に染まりやすく、早めに対処しなければ手遅れになってしまうケースも多々あります。最悪の場合、死体となってあなたのもとに帰ってくるかもしれません。残念なことに、その最悪のケースを私は見てきています。

家出をする場合、大なり小なり、必ず原因があります。その原因は、あなたにどうしようもないものも中にはありますが、殆どは親であるあなたにあります。家出は事前に予防したり、察知したりできるのです。普段から、積極的にコミュニケーションを交わすようにし、お子さんの主張を聞き入れるというスタンスで話し合ってください。

しかし、すでに家出をされたり、心がけていたけれど、家出をされたというケースの場合は、ただ待つのではなく、人探しのプロでさる私たち探偵依頼してください。最悪の事態が起こる前に大切なお子さんを見つけます。