家族や親戚などあなたの大切な身近な人が急にいなくなると、とても心配になると思います。無事なのかどうなのか。どういった理由で?今は何をしているのか。心配する点はこのような理由ではないでしょうか。仮にあなたの大切な人が家出したり、失踪したりして連絡が取れず、所在も不明だったにも関わらず、今は無事で何をしていて、さらに家出や失踪の理由が分かれば、不安はかなり消し飛ぶのではありませんか。

多くの人が家出や失踪した人を探す際は警察に捜索願を出すと思います。

今回は、警察に家出人や失踪人が出た際に、警察がどのような捜索をするのかを解説します。

捜索願を警察に出す

冒頭で話した通り、ご家族や親族が家出や失踪などにより行方が分からなくなった場合には、警察に捜索願を出す必要があります。警察では、自らの意思で行方をくらましたり、未成年者の場合は両親や親族などの保護者の了承を得ずに家を出た場合のみ、家出人として取り扱います。捜索願を出す場所は、交番や警察署などどこでも構いません。しかし、家出人捜索願の申立てを行えるのは、誰でもできるわけではありません。一定の制限が設けられています。

家出人捜索願の申立てを行えるのは、家出人の保護者・配偶者・親族・監護人等に限られています。血縁関係の無い、恋人や友人などに対しては捜索願を出す事が出来ません。また、例え家族同然で生活している人であっても、原則的には出すことができないのです。内縁の妻も同様です。これも妻ではあっても戸籍上は妻ではありません。また婚約をしている相手でも、婚約は書面を交わしているわけではありませんから証拠もありませんし、実際に家族ではありません。これは、誰でも捜索願を出す事が出来ると、犯罪行為の助長になったりする為です。もし、恋人や友人などを見つけ出したい場合は、その家族・親族に連絡を入れ、警察に届出をしてもらう形になります。

 

捜索願を届け出る時、警察にこんなことを聞かれる!

大切な人がいきなりいなくなると、どんな人でも焦ってしまう事でしょう。しかし、実際に、捜索願を出す際にあらかじめ情報を纏めておかないとスムーズに手続きが進みません。どういった事を聞かれるのでしょうか。

まず、家出人の必要な個人情報を訊ねられます。家出人の氏名・生年月日・居住地・本籍・職業・人相や体格などの外見的特徴・携帯電話の番号などは必ず聞かれますので、情報を整理しておきましょう。

個人情報以外でも家出人の情報は必須です。家出した日時や家出の動機や原因・家出時の所持金額・車両は所持しているか?所持していればナンバーや車種は何か?パスポートを所持しているのか?その他細かな事でも、関連性があることであれば、警察に伝えておきましょう。

 

こういった情報は、例え親しい相手でも、分からない事や曖昧な点が多くあると思います。家出人が離れた場所で一人暮らしをしている場合等は、あらかじめ家出人の自宅に訪れて、管理会社や大家さんに事情を伝え、家出人の室内に入る事により、情報の収集を行うと良いでしょう。

 

捜索願を受理した後の警察の捜索方法とは?

捜索願を届け出た後の事で気になる事は、警察がどのような方法で家出人の捜索を行うかという点でしょう。まず、警察が届出を受理した後、管轄所で情報の精査を行います。その際に、何かしらの外的要因がある場合は「特異家出人」に分類されます。また、家出人が自身の意思で失踪したと思われる場合は「一般家出人」として分類されます。

一般的な家出の場合は、大半は自らの意思で失踪するケースでしょう。その為、家出人は「一般家出人」として分類される事が多くなります。一般家出人の捜索方法は、家出人の情報を警察のデータベースに登録します。そののち、職務質問や検問、補導などによる本人確認を行って、照会した結果、家出人と判明した場合には家族に連絡が行く事になります。

しかし、一般家出人の場合は、事件性が無い場合が大半です。そのため、専従の捜査や大規模な公開捜査などが行われる事はありません。未成年者の誘拐や失踪、認知症の高齢者の行方が分からなくなった場合などを除き、警察が行う操作は消極的な捜査になってしまいます。

 

捜索願を出す!その後は

このことから、一般的な家出人の場合は警察に捜査をお願いしても、本格的な捜査を行ってくれるわけではないという事がお分かりいただけたかと思います。しかし、だからといって、警察に捜索願を出さないといったことはオススメしません。やはり、全国ネットワークの警察という点では大きいですし、思いがけもしない所から家出人が発見される場合もあるからです。

しかし、家出人というものは、基本的に日数が経てば経つほど探し出す事は難しくなっていきます。また、自力で探そうとしても、時間もお金も探し出すノウハウもない事かと思います。

依頼したら直ぐ動いてくれて、専従の調査を行ってくれる人探しのプロである探偵に頼むのも一つの手だとは思います。探偵のメリットは探し出すだけではなく、捜索中や発見後もあなたをサポートしてくれるという点が挙げられます。

 

まとめ

警察に捜索願を出すという事はとても大切です。しかし、その後何もしなければ、家出人を見つけ出せる確率は低いでしょう。今では沢山の探偵があり、料金もかなり低くなっています。相談は無料の探偵社が大半ですので、一度相談だけでもしてみては如何でしょうか?