親族や家族、恋人など突然失踪や家出をした場合、あなたはどうしますか?きっと探そうとするでしょう。しかしどのような探し方があるのか?それに対してどのくらいの費用がかかるか分からないと思います。では、いったいどんな人探しの方法が効果的なのか?人探しはお金をかけたからと効果が薄い場合もあります。それでは、料金や人探しの方法を説明していきます。

捜索はスピードが大切

一般的に家出人や失踪人は早目に捜索を始める事が重要です。例えば、警察に行方不明届出を出しても、発見まで至るのはわずか4割弱です。それも警察が見つけたのではなく、行方不明者が自ら帰宅したり、警察の捜索以外の方法で行方不明者を見つけ出し、連れ帰った場合が大半です。

さらに、当日~一週間以内の発見が殆どで、失踪してから月日を重ねるごとに発見される可能性は極端に減少します。

一般的な家出人だと、警察も積極的な調査は行えませんので、必ず見つかるとは限りませんし、早期発見は期待できないしょう。

 

 

警察に捜索を依頼した場合の費用は?

山や海などで遭難した場合や事件や事故に巻き込まれた可能性が高い家出人の場合は、警察は積極的に捜査を行います。その場合も基本的には料金はかかりません。なぜなら国民の税金で動いているからです。しかし、警察には料金はかかりませんが、山での捜索の場合、警察が救助に依頼する民間団体にはお金がかかります。民間の団体に依頼する理由は一般的な警察は山での捜索に不慣れなためです。

山での民間団体は一日80万円程の費用がかかります。山での捜索はヘリコプターをチャーターしますが、それだけで100万円はするといわれています。その他、悪天候だったりすると、別途の手当てが請求される場合があります。

逆に海上で遭難した場合、しっかりとした捜索ができるのは、海上自衛隊か、海の警察である海上保安庁の二つです。どちらも国民の税金で動いていますから、費用はかかりません。また、山での捜索と同じように地元の漁業組合に救助を依頼する場合もありますがこの場合も基本的には料金はかかりません。

 

自力で捜索する

警察に頼るだけでは効果が薄いと分かると次に考える事は、自分でも探す事だと思います。自分で探す方法はいろいろあるとは思いますが、主にSNSを利用したり、ビラを撒いたりする程度ではないでしょうか?それぞれ費用等がどのくらいかかるのか見ていきましょう。

SNSを利用して情報を入手する

SNSなどのインターネットを利用して情報を入手するという方法は基本的にお金のかからず、情報の拡散力は優れています。しかし、一方でトラブルになったりする問題が沢山あります。

まず個人情報の問題があります。あまり詳細に探し人の情報をネットに記載してしまうと、不特定多数の人に悪用されかねません。また、ストーカー被害に家出人があってしまう場合があります。

次に情報の閲覧するタイミングの問題があります。もし、家出人掲示板などのサイトに有力な情報が得られたとしても、何らかのタイミングで見れなかったりします。24時間起きれませんので当然のことですが、実際、有力な情報は夜中に届くことも多いのです。

最後に、情報の真偽の問題です。SNSは本人が更新していなくては意味がありませんし、仮に家出人サイト等の掲示板で目撃情報が届いても、果たしてその情報が本当かどうか分かりませんし、仮に、見にいけても、タイムラグがあります。ですので、捜しに行っても、効果が少ないどころか、全くない場合もあります。

ビラや広告で情報提供を求める

 

ビラやチラシを作成する際の費用のは、自分で作成するか業者に頼むかで料金と手間が変わってきます。最低でも1000枚はビラ作成で必要と仮定するとコピー代はおよそ1万円~5万円はかかります。また、それらのデザインや印刷を業者に委託するとさらに6~7万円ほどかかります。

新聞広告に掲載する場合は、全国版に出すか地方紙か。夕刊朝刊かで値段が変わってきます。1ヶ月継続して掲載するとすれば、全国版はおよそ3000円ほどかかります。地方紙だと300円~500円。夕刊朝刊だと通常紙のおよそ2倍は費用が発生します。ちなみにこの値段だと3行広告という3×1cmほどの広告枠になります。

自力で探す方法はある程度の居場所が絞り込めていなければ、お金ばかり掛かって効果が全くないという事になりかねません。

 

自力で探せないのならどうすればいい?

このような地道な作業を一人で何日間かけて情報収集に努めても、捜している人がどこにいるのかという情報が全く掴めないという事も珍しくありません。また、自らの生活や仕事を無視して探し続ける事は不可能だと思います。一人での調査は時間的にも物理的にも限界があります。ですので、自力での捜査はあまりおすすめしません。

ではどうすればいいのでしょうか?それは探偵に依頼する事です。

 

探偵に捜索を依頼する

探偵は広いネットワークや豊富なノウハウを駆使したり、複数人でチームを組んで調査を行う為、短時間に成果を上げる人探しのプロです。早期発見を願うならうってつけです。あなたの代わりに日夜全国を駆け回り、探している人の発見に努めてくれます。さらに、不安なときのカウンセリングや、家出人が見つかったあとのアフターフォローまで行っています。発見しても、再度家出をする場合があります。そうならない為にもプロの第三者が間に入る事でスムーズに進む場合があります。

探偵の料金タイプ

では、探偵に依頼する場合、どのように費用が発生するのでしょうか?料金体系は探偵社によってバラバラですので、一概には言えませんが、大きくまとめると3つに分類する事が出来ます。

  • 日割り計算タイプ…1日毎の料金が決められている料金タイプです。一日あたりの計算でしますので、時間の長さにばらつきが生じる場合もあります。しかし、3つの料金タイプの中では一番リーズナブルな設定になっている場合が多いです。料金は一日当たりおよそ5万円~12万円ほどです。一カ月だと160万~350万円くらいします。
  • 時間計算タイプ…調査員の人数につき1時間毎の料金が決められている料金タイプです。1時間毎の料金で計算しますので、料金が抑えられる傾向にあります。しかし、一日8時間のフルで稼働した場合は、こちらのタイプの方が割高になっている場合が多いです。一日当たりの料金は6万円~13万円です。一カ月だと200万~380万円くらいです。
  • 完全成果報酬タイプ…調査が完了・成功した場合に料金を請求するシステムです。上記二つのタイプと比べるとやはり高額になり、一日当たりに計算するとおよそ10万~70万円。一カ月だと300万円~2000万円にもなります。

全て調査員2名以上で、一日8時間調査をしてもらった場合の料金相場を今回紹介しています。

 

その他探偵の料金が決まるポイントとは?

探偵に依頼する場合の料金は依頼内容によって大きく変わったりします。それはどのようなものでしょうか?

・調査員を何名体制で捜査するか

どんなにベテランで経験豊富な探偵でも一人では捜査の成功率が下がってしまいます。また、家出人を発見しても、尾行中に見失ったり、尾行がバレる場合がありますので、最低でも2名の調査員を依頼する必要があります。

・調査に入る時間はいつか?どのくらいか?

当然長時間調査をしてもらうと料金がかかるのはわかると思います。しかし、探偵社によっては早朝料金深夜料金を請求するところもありますので、最初の契約時に必ず確認しておきましょう。

・調査の難易度

調査の難易度は、

  • 対象者の年齢や心身の状態
  • 家出や失踪してからどのくらいの期間が経っているか
  • 家出人や失踪は自らの意思なのか
  • 対象者の最新情報はどのくらいあるのか

のような要因で変わっていきます。難易度の高い調査を成功させるには日数が必要となりますので、料金が高額になりがちです。

どのような探偵社に頼むのが良いのか?

高額な請求をしたり、調査をしていないにも関わらず調査をしていると嘘をついたり、探偵社の中には悪徳な探偵社も確かに存在します。では、どのような探偵社に頼むのがベストか。まずは、HPを見て、いいな、と感じた探偵社に電話してみましょう。そして、依頼するしないに関わらず、実際に面談してみると良いでしょう。良心的な探偵社は丁寧に相談に乗ってくれます。

料金説明の時、少しでも不安に感じたらきちんと確認しておきましょう。人探しは依頼者の協力もあって初めて成功する場合も多いのです。ですので、あなたが心からお願いしたいと感じる探偵社でないと依頼するのは控えた方が良いでしょう。

 

最後に

様々な方法を紹介しましたが、如何でしょうか。もし、探偵に頼もうと考えているのなら、早目に決断しましょう。家出してから時間が経てば経つほど早期に発見できなくなり、結果的に高額になってしまうからです。あなたの大切な人が見つかるように願っています。